Amazon輸出をする際のメリットとデメリットには主にどのようなものでしょうか。
今ブームとなっているので短所が見えにくい感がありますが、今回はそこに重点を置いて書いてみたいと思います。

【Amazonのメリット】
(1) 何と言っても簡単に出品できてしまう
これについてはもう説明する必要はないでしょう。

(2) FBAという有難い物流システムがある
販売者の在庫をAmazonの倉庫で預かってくれて、その商品が売れたらAmazonが梱包出荷し完了してしまう、嬉しいシステム。
顧客と連絡を取り合うのも基本的にAmazonであり、出品者は商品を倉庫に預けた後はほとんどノータッチ。
FBAなら無在庫の場合より単価を高く設定しても売れるというメリットがある。


【Amazonのデメリット】
(1) 他のセラーとの差別化が図りにくい
上記メリットの裏返しだが、同じものを売る場合は、基本的に他人が出した出品内容・写真に乗っかって自分が出品することになるので、他のセラーとの差別化が図りにくい
 ↓
価格競争に陥る可能性が高い
 ↓
利益が出にくい

これを脱するためには、
・商品ページの右側にある「カート」を取得したりする必要がある。カートを取ること自体が大変だが、一旦取れたら他の販売者と大きく差をつけることができます。
・それをするためには実績作りが必要です。特に価格以外のところで勝負しようとすれば、納期を短縮する工夫が最も効果があります。
 数日の短納期で商品が手に入る場合と、2~3週間待たされる場合だと、海外の顧客でも価格に大きな差が無ければ前者を選ぶでしょう。

(2) 無在庫販売の場合、
 ・欠品によるセラー都合のキャンセルは貴方のアカウント評価を大きく下げることになります。また、
 ・仕入先からの商品が予定より遅れて届いたので、規定のハンドリングタイムを超えてしまった
 ・販売している商品の中に、いつの間にか偽造品やブランド侵害品が混ざってしまっていた
などの場合も同様です。
更に最近は海外のAmazonがこのような出品者に対して以前より警戒を強めているので、注意が必要になってきています。

(3) 各国毎のAmazonサイトに出品した場合、VAT(消費税のようなもの)や関税など事前に商品代に含めておく必要が生じることがあります(特にヨーロッパ各国)。
(いずれeBayもそうなる日が来るかもしれないが、今は大丈夫)
これを調べるのが非常に手間ですし、初心者にはちょっとハードルが高いでしょう。ただこれを乗り越えれば参入障壁を築くことができ、他のセラーとの差別化を図ることができます。

(4) アカウントのサスペンドリスクが高い
プラットフォーム、特にAmazonで出品販売していると、欠品や発送遅延、顧客対応が悪い、現品が説明書きの内容と異なっている、著作権やブランドを侵害している、、、等々
顧客の購入体験に悪影響を及ぼす場合は、評価が下がり、最悪アカウントが停止される場合があります。
またいろんな内部規約があるので、それらに違反する出品を行っている場合は該当出品が削除されるなどの措置もめずらしくありません。

(5) 収入が不安定
これは(4)に直結した問題ですが、いつAmazonの都合でサスペンドを食らってしまうか分からない、
結構当たり前に起きるのです。無在庫大量出品の場合は特に頻度が高くなりがちです。
昨日まで販売できていたのに今日は販売させてもらえない、おまけに資金が数か月凍結されてしまう・・・
これでは収入の柱に据えることなんて怖くてやってられません。
副業を脱して経済的自由を!なんて夢のまた夢、になってしまいます。


上記(1),(2),(4),(5) のリスクを解決若しくは軽減する手法として脚光を浴びているのが
Amazon推奨のFBAを利用する方法です。商品を予め現地Amazonの倉庫に納入しておき、受注したらそこから発送するという手法です。
副業レベルを脱して売上規模を拡大しようとすれば、通常はFBAを使った有在庫販売へのシフトが有力な選択肢となります。

そのFBAですが、当然在庫を抱えるので資金力以上の勝負ができないばかりか、売れ残った時のリスク=在庫リスクを抱えることになり、
これまで述べてきた無在庫販売のメリットを存分に享受することができません。
リスクが無いと言われた(無在庫販売を中心とした)Amazon輸出は、無在庫販売のハードルが少しずつ上がってきていることを念頭に置かなければなりません。


また、売れ筋の商品を開拓してFBAでガンガン売っていても、いつAmazon自身が自分で仕入れて売り始めるかわかりません。
Amazonはあるとき競合に化ける、というリスクも抱えています。