現行の国際郵便制度の下では、
郵便物の損傷について郵便局に損害賠償を請求する場合は
制度が送り方によって分かれており、
特に書留付郵便物(書留付SAL便、eパケットなど)については
EMSに比べて実にややこしい手続きが必要となっています。
2013-05-31 損害賠償

流れを書いてみると、
<商品破損が確認された>
発送した商品が海外のバイヤーに届いたのだが、
しかしその時点で破損が確認された。
さて、損害賠償金を得るには・・・

<Damage Reportの発行>
バイヤーは最寄りの郵便局に出向き、
Damage Report(ダメージレポート)なる破損証明書を発行してもらう
(局員に現物の破損を確認してもらい、そのレポートを書いてもらう)

<賠償請求権利譲渡書類の発行>
上記Damage Reportを根拠に、
補償請求に関する承諾書兼料金返還請求に関する委任状
“Transfer of right to indemnity for loss and refund of postage”
をバイヤーに書いてもらい、それを
PDFでDamage Reportと一緒にこちらに送ってもらう
※ここがEMSの場合と大きく違うところ

<日本での損害賠償請求>
日本の郵便局に上記2点の書類を添えて損害賠償を申し立てる

郵便局で審査し受理されれば
賠償金が自分の銀行口座に振り込まれる

という流れです。

どうでしょうか?
外国のバイヤーがそこまで手間暇をかけて
郵便局まで出向き、一連の手続きをやって書類を送ってくれる
人がどの程度いるでしょうか?


先日、オーストラリアのバイヤーから、
送った商品が破損している、と連絡がありました。
—–
hi I just recieved yoyr item today. sadly it came cracked and chip on various places.
what is the procedure for tthis kibd of situations?
—–
これは書留付SAL便で送った商品でした。
さて、日本の郵便局に連絡を取ってどうすればいいか確認すると、
Damage Reportを現地で発行してもらって、
賠償請求権の譲渡を受ければ日本で賠償請求ができますよと。
??

詳しく内容を聞くと、
最終的に上記で説明した流れが必要であることが判明。
オーストラリアのバイヤーにそれを説明したところ、
「郵便局は遠いし車で15分程度かかるんだよ~」という返事。

でも今後の勉強のためにと、
しつこくバイヤーに郵便局に行ってDamage Reportを書いてもらうよう説得しました。
ただではやってくれないので、先に代品を送るからという約束をして。

このバイヤーは理解してくれて郵便局まで行き、無事Damage ReportをGET、
それとサイン入りの権利譲渡書類を送ってくれました。

その後自分が日本の郵便局に賠償を請求、数週間後に無事口座に振り込まれました。

しかしそれまで10日以上も日が流れ、交わしたメッセージやメールは20件以上(>_<)
二度とこんなことはできませんね~